「うちの会社にもいろんな人が提案にくるけどさ、夫婦仲が悪い人とは取引したくないよね。だって、外ではいい事ばかり言って、家のなかドロドロしてる、って何かイヤじゃない?」創業以来22年間黒字経営を続ける会社の社長さんの言葉です。
なるほど、そういう考え方があるのか、と感じました。でもそれは本質というか、原理原則かもしれませんよね。「高いスーツ着て不健康」とか「オフィスを一等地に構えてずっと赤字」とかちょっと違いますもんね。逆に「路地裏の狭いスペースでジャンジャン利益を出しているお店」とか興味があります。
あるラーメン業界のコンサルタントは「一店舗で自分の家族を余裕を持って養えるレベルの収入」という前提で、「麺大盛り無料、掃除(特にトイレ)を徹底、私語をしない、笑顔で挨拶、空いた器をすぐ下げる、これだけで100%可能、味はそこそこでOK。目立つ看板とか一等地は不要」と言っていました。規模が違いますが、トヨタ自動車の豊田章夫社長がテレビで仰っていました。「「もっといいクルマをつくろうよ」とだけ言い続けた」。
もちろん価値観もありますし、環境が人をつくる面も否定できませんので、正解というのは難しいですね。それでも「オモテ」と「ナカミ」どちらを優先して取り組むか、という視点では、結果を出されている方には共通点があるようです。
そして漏れなく弊社も「ナカミ」に力をいれる時期です。
株式会社フロンティアゲート
吉武和英