先日ドンキホーテの創業者安田会長が名だたる経営者たちとの対談を収録した本「圧勝の創業経営」を読みました。一番面白かったのはニトリの似鳥会長との対談でした。お互いに認め合いながら言いたいことを言い合う関係性が面白かったです。
その中で後継者問題に悩む似鳥会長に対して、安田会長が「自分と同じような仕事をやってくれる人が出てくることを期待しているのに、自分に似た人が面接にきても落としてるでしょ?それは無理でしょ。」と言われて、似鳥会長も「そりゃそうだ」と返されていました。
結論は出ていませんでしたが「後継者など考えずに自分が生涯現役で引っ張っていく」という案もありました。また本ではありませんが、以前先輩経営者の方が「財務状況だけはきれいにして譲りたい」とおっしゃっていて、それに対して別の経営者の方が「少しは苦労させないとあとで問題がおきたときにがんばれないよ」とお答えになったり。ユニクロもソフトバンクも創業社長がバリバリ現役ですし。どのステージにおいても後継者問題に答えはなさそうです。
話は変わりますが、上場企業の株価について、社長の背景別(創業家、生え抜き、外部、天下り)の株価の推移データが日経から出ていました。TOPIXに対してプラスなのかマイナスなのか、という統計です。創業家が大きくプラス、生え抜きまではプラス。外部はマイナス、天下りは論外でマイナスという結果に。
あくまでも統計ですが、創業家一族や生え抜きの後継者はやっぱり会社に対しての愛があるのではないかと思います。その愛がちょっとした行動の違いを生み、そのちょっとした行動の差が大きな数字の差につながる気がします。
ぼくらの世界も同じです。誰にも気づかれないことでも愛をもって対応していきたいと思います。愛こそすべてです。後継者問題はその後ですね。