ぼくが通っている散髪屋さんが、ここ数年で1,200円→1,500円→1,800円と値上げが続き、予約する場合は予約料が500円なので、僕の場合は結果的に2,300円になりました。それでも安いのですが先日マスターに「光熱費とかやっぱりきついですか?」と聞いたところ「もちろんそれもありますが、スタッフの給料上げたいので。」という答えが返ってきて、素晴らしい経営者だなと感じました。
経営者もスタッフもそれぞれ生活がありますし、がんばった分だけお給料が増えるのはうれしいという思いは共通だと思います。一方で両者の感覚に大きなギャップがあるものの一つとして、「売上(利益)が増えないとお給料は上がらない(上げたくても上げられない)」という点があると思います。
その上でお仕事の内容によっても多少変わるかと思いますが、散髪屋さんのように座席数が決まっていて、回転数もある程度決まっている場合、売上を上げる方法は単価を上げることになります。その一つの方法が値上げです。
ただ一方でお客さん目線だとやはり値上げに見合ったサービスじゃないと少しずつ足が遠のいてしまうかもしれません。散髪屋さんもカット技術から心地よい空間にすることも含めて、値上げしてもお客さんに選んでもらえるお店にする必要があります。それにはどうしても「個」の力を上げることが必要ですし「個」の努力も必要です。
お客さんのお財布事情も決して楽ではないことが分かっていながら値上げするのは、なかなかできることではありません。それでもお給料を増やしたいのであれば、いただくお金への対価としてのサービスを自信をもって提供できるように、毎日1mmずつでもいいので個々に成長を続けることが、理想の未来に近づく一歩かもしれませんね。
ちなみに僕が知る限りですが「がんばってるスタッフの給料を上げたい」「スタッフがいい暮らしをしてくれるとうれしい」と感じる経営者の方が多い気がします。みなさん素晴らしい方たちです♪
株式会社フロンティアゲート 吉武和英