「ワークライフバランス」という言葉があります。「仕事もプライベートも充実」といった意味で使われることが多いかと思いますが、正確な定義は難しい気がします。何をもってバランスが取れているか、というのは人によっても違いますし、人生のタイミングによっても違うからです。
あえて定義づけするとしたら、「ライフ」の部分では、家族や友達と楽しい思い出をつくる、といったこともあると思いますが、まずは健康であることは大事ですよね。年齢を重ねて体力が・・ということはあれど、毎日食べたいものを美味しく食べられる、自由に動けるということは本当に素晴らしいことです。
では「ワーク」はどうでしょうか。もちろんたくさんお給料もらえる、ということも大事でしょう。ただそれだけだとお給料が高い職業から転職する人はいないはずです。でも実際はそうではないとすると、何が大事なのでしょう。個人的な意見ですが、一つは仕事を通して「成長できている」「貢献できている」ということを実感できることのような気がします。
ちなみに成長するためには、与えられるものだけをこなすだけではなく、自分にできることを増やしていく努力が必要です。そして上司は部下の仕事がどれだけチームや会社に貢献できているかを、言葉や評価でしっかり伝えるべきですし、社長(経営陣)はその貢献への感謝を報酬で表現することも大事だと思います。
投資の世界に「複利」という言葉があると思いますが、仕事の充実はまさに複利だと思います。自分の実力が大きくなればなるほど、目の前の人に喜んでもらえる量も大きくなり、喜びも大きくなります。
まずは健康第一に、その上で仕事でも自ら成長を続け、そして貢献できている喜びを感じたとき、そしてその輪がどんどん大きくなってきたとき、まさに「ワークライフバランス」が達成されている気がします。
株式会社フロンティアゲート 吉武和英