先日「銀行融資を期限前に一括返済すること」についてネットで話題になっていました。もちろん金利が上がっている中で返済を前倒しできるのであれば金利負担は軽くなります。一方で銀行側の目線として「信用や実績がない中で、担当者が審査がんばって通したかもしれないのに・・・」とか「次回借りづらくなるよ」という指摘がされていました。その中で一番心に残ったのは「⚪︎⚪︎業界の人は一括返済しやすい、という印象になってしまったら後輩達がかわいそうじゃない?」というものでした。
もちろん一括返済そのものに正解不正解はありませんし、一括返済をすることで業界全体の評判が悪くなるかどうかもも分かりませんが、「業界の後輩のために」という発想が素敵だなと思いました。少なくともこの時点でぼくには「業界の後輩のために損得を飲み込む」という発想はありませんでした。
似たような話で、世界最強と言われている日本人のパスポート。パスポートだけではなく海外では日本人はよくしてもらえることが多いようです。ありがたいことです。ただこれは先に海外の方と関わりをもった先人のおかげだと思います。先人達が海外で自分たちの得ばかり優先した振る舞いをしていたら、今の状況はないと思います。
誰もがいつかは後進に道を譲ることになります。そのときに個人の評価や会社の評価をきれいにしておくということはある程度考えられそうですが、業界全体のため、次の世代の日本人のため、もっというと国籍などは関係なく人類のためという発想で1日1日を生きられたら素敵だなと感じましたし、そういった生き方が一つの理想の姿になりました。
「損して得とれ」という言葉があります。損をすることで最後に自分に得が返って来るよ、という教えだと思いますが、その得が直接自分に返ってこなかったとしても、結果的に世界が平和になればそれは自分の得にもなってるじゃないか、という教えだったとしたら、「損して得とれ」という教えを作った人は神様のような人ですね。
株式会社フロンティアゲート 吉武和英


