なぜあの会社は受注段階で50%「中抜き」しても注文が止まらないのか。

会社の方針

「安ければ安いほどいい」という考え方があります。もちろんぼくたちの仕事でも、お客さまになるべく安くサービスをご提供できればと思っています。でもすべてにおいてそれが正解かどうかは迷う部分もあります。

国内最大手広告代理店は、なぜ受注段階で50%中抜きしても注文が止まらないのか。

国内最大手の広告代理店さんは、たとえばWebサイト制作の案件を受注すると、受注金額の50%で下請けに出します。つまり50%の利益が確定です。これを「中抜き」ともいいます。

一般的には「ぼったくり」と言われるかもしれません。でも注文が止まりません。なぜでしょうか?

それは「絶対に納期を遅らせない」からです。

下請けに出したあと、万が一納期が遅れそうなアラートがでたらすぐに、残りの50%のお金をつかって、別部隊を動かします。そして確実に納期に間に合わせます。

注文側からすると、相場の2倍の金額を出しててもこの会社に注文する理由は「どんなことが起きても納期を守る」という保険が含まれているからです。

トラブル時の対応ができないのはお客さまにとって失礼

ここまで手厚くするかどうかは別として、たとえばトラブルが起きて緊急対応が必要になったとします。そのときに、ギリギリの人件費、ギリギリの体制でなんとかやっていけるような金額で受注していたら、どうでしょうか?そのトラブルに一時的に赤字を出して対応することもできませんし、もしできたとしも他のお客さまの作業が遅れ迷惑をおかけするかもしれません。トラブルがトラブルを産む悪循環にハマります。そう考えると、ギリギリの値段で受注してしまうのはお客様に対してむしろ失礼になります。

ギリギリの値段は誰かが無理をしている

そもそもですが、トラブルが起きなくても「ギリギリの値段」というのは誰かが無理をしていることが多いと思います。自分が我慢すればいい、というのも、もし自分が動けなくなった場合に誰かに我慢させることになるので、やっぱりよくないはずです。

堂々と値段を上げることができるように技術力を上げる

では値上げをします!といっても、根拠のない値上げは論外だと思います。しっかりと根拠のある技術、サポート力を整えてからの値上げにしないといけません。それはやっぱり「損して得とれ」ですね。「これからスピード上げるから値上げさせてください」ではなく、「最近サポートいいね。」と感じてもらってからの値上げです。

人をダブつかせたい

言葉があまりよくありませんが、フロンティアゲートでは「いつも人をダブつかせたい」と考えています。ダブつかせることで、対応スピードをあげたいし、もう1段階納品レベルを上げたいし、そのための勉強会もしたい。常に未来に投資できる会社にしたいと思っています。

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