年ほど前まで、あるNPO法人の事務局長をさせていただいていました。事務局長とはいえ、僕の場合は発起人の中で一番年下だったので「お前がやれ」という流れの雑用係でしたが。。。ただ法人の銀行口座の暗証番号は会頭すら知らず、唯一ぼくだけか知っていたのでお金の支出はぼくしかできず、不正があれば原因は100%ぼくです。という状態で10年ほどやらせていただきましたが、1円たりとも不正はもちろんグレーな処理すらなく、スーパーホワイトと自信をもって言えます。もちろん会計事務所の監査もしっかりクリアしています(厳密には、会頭の運営方針が品行方正だったからという理由が大きいですけどね)。
事務局は大変でしたが、やっぱりその10年の活動の中で、みなさまに信用してもらえたのは本当に大きな財産になっていますし、人に信用してもらうために必要なこと、というのもたくさん教えてもらいました。
例えば「悪いニュースほど早く報告する」は基本です。また同じようなことですが「自分のミスは一切隠さない」なども重要です。ぼくも一度大きなイベントの日程を間違えて会場を押さえてしまうという大ミスをしましたが、すぐにすべてを報告することで、結果的には会頭に登壇者の日程調整含めてすべて丸くおさめていただくことができました。少しでも人のせいにしたり隠したりしたらもっと大変なことになっていたと思います。
弊社がお客様にご提案することは、お客様からすると基本的には「支出」になります。支出は不安です。そのため信用していただけることは本当に大切なことだと感じます。究極は「あいつに騙されたなら仕方ない」と思っていただけるまで信じていただけるようになりたい、と思います。
事務局の時と同じように、一点も曇りのない対応を心がけ、もしいい結果がでなくてもごまかさずに正面から向きあい責任をもって対応する。それだけはしっかり守っていきたいと思います。
株式会社フロンティアゲート 吉武和英