たしかに「赤字は罪」なんだけど・・

先日、社長の掟という本を読みました。社長たるもの誰よりも働き、誰よりも会社のことを考え、誰よりも結果に責任を持つ、世の中が不景気だろうと採用が難しかろうと、毎年売上・利益を伸ばすべき。もし赤字を数年連続で出すようならすぐに退任した方がいい。赤字はどんな理由があろうと、すべてを決定できる権限を持っている社長の責任。だからこそ高い報酬をもらっている。それが割に合わないと思うなら1日でも早く辞めるべき。と、それはもう厳しいことが書いてありました。

毎年売上と利益を伸ばし続けるという結果を遵守するのは、なかなかに厳しいものがあると思いますが、意識としてはそうあるべきですし、筆者の根底に流れる「赤字は罪」という発想はその通りかもしれません。

前提として、仕事をつくって雇用を生み出す、というのは最大の経済効果であり社会貢献だと思っています。その上で「赤字になる」=「お金が足りない」ということなので、取引業者なのか従業員なのか社長なのか確実に誰かが、もらうべきお金をもらっていないことになります。(ほとんどのケースは、もらっていないのは社長のことが多いかと思います)

もし社長が、本来は500万円もらえるはずなのに、赤字を理由に400万円しかもらえていないのであれば、毎年100万円を自分がもらうかわりに誰かに渡していることになります。どれだけ雇用を生み出していたとしても、社長のお金がなくなると今度は取引業者や従業員にお金を渡せなくなるので、たしかにそうなる前に社長を辞めた方がいいかもしれません。

とはいえ、普段の仕事で黒字だ赤字だと意識しすぎると、視野が狭くなり人生の彩りがなくなってしまいそうな気もします。仕事は誰かのお役に立てて、そのことへの感謝やお礼の表現の一つとしてお金をいただく、というものですので、目の前のお客さまに喜んでもらえるか、もっとお役に立てるかを日夜考えていたほうが幸せですし、そうありたいと思いますし、そうあって欲しいと思います。

株式会社フロンティアゲート 吉武和英

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